「民意」の敗北  成瀬裕史

■次々と“反故”となる「民意」

 また一つ、「民意」が潰えた…。

 12月27日、沖縄県・仲井真知事は、名護市辺野古の埋め立て承認を表明した。

 2009年の総選挙、我が国の憲政史上初めて、「民意」による「政権交代」が実現した。

 しかし、それは、「民意の敗北」の“始まり”であったようにも思われる…。

 2009総選挙時、民主党マニュフェストに熱狂し、政権を託した「民意」であったが、その「マニュフェスト」をはじめ、民主党に託した「民意」し、次から次へと“反故”にされていった…。

 「コンクリートから人へ」

 「官主導から政治主導」

 「税金のムダづかい・天下りの根絶」

 「消費増税の凍結」

 そして、「最低でも県外」…。

■民主党政権崩壊のきっかけ「最低でも県外」

 思えば、民主党政権崩壊のきっかけは、鳩山氏がこだわり続けた「最低でも県外」であろう…。

 「東アジア共同体」の主張が、米国のトラの尾を踏み、「ルーピー」扱いされた挙句、「最低でも県外」にこだわり、最後は「嘘つき」呼ばわりされて「失脚」した…。

 次に引き継いだ菅氏は、唐突に「消費増税」を持ち出し、参院選に「惨敗」した…。

 その時は既に、財務省に付け込まれ「官主導」に逆戻りしていた…。

 そして、最後の野田氏は自民・公明との三党合意で「消費増税」を約束した上で、自ら仕掛けた「自爆テロ」の解散・総選挙の惨敗により、「民意」が託した「民主党政権」は、敢えなく“崩壊”した…。

■「民意」が夢見た「変革」は潰え…

 結局、4年前に、「民意」が「政権交代」により夢見た、我が国のあり方の「変革」は、何一つ、実現せずに潰えてしまった…。

 民衆が仕掛けた「クーデター」は、「何者か」による「強い意思」「抗いがたい力」により、敢えなく「鎮圧」させられてしまった…。

 しかも、復活した自・公政権は、参院選で「ねじれ」を解消し、力ずくで「特定秘密保護法」を成立させた…。

 さらに、現・安倍政権は「集団的自衛権」行使を“容認”しようとしている…。

■「民意」は死なず…!?

 以上のとおり、このところ、分の悪い「民意」であるが、決して国民の「意思」が変わったとは思えない。

 米国の言語学者で政権批判を続けるノーム・チョムスキー氏は、その著書「メディア・コントロール」(集英社新書)で、民主主義社会の概念として、「一般の人々を彼ら自身の問題に決してかかわらせてはならず、情報へのアクセスは一部の人間のあいだだけで厳重に管理しておかなければならないとするものだ」と述べている…。

 また、権力は、民衆が「自分と同じ考えの他人がいる」ことに気づかせない」よう、メディアを手下(?)にしながら、常に“腐心”している…。

 そのような中、市民が「自分と同じ考えの他人がいる」ことに気づくことができるメディア、それがこのJANJANだったように思う…。

 この「市民ニュース」JANJANの灯は、決して消してはいけない…。

 「民意」をこのまま死なせてはならない…。

 

  • 最終更新:2013-12-28 20:11:54

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