大韓民國臨時政府 八代勝美

  中日新聞2015.9.4夕刊には、韓國大統領が上海入りしたこと、傳えています。
 - - -中國を訪問している朴槿惠大統領は四日、上海入りし、朝鮮半島が日本に植民地支配されていた時代に獨立運動家が據點にしたとされる「大韓民國臨時政府」廳舎の再開館式に、上海市幹部らと共に出席した。
 臨時政府は1919年3月に起きた「三・一獨立運動」を機に、李承晩初代韓國大統領ら獨立運動家が設立した。- - ―
  朴大統領が中國(清國→中華民國→中華人民共和國)に親近感いだくのは、抗日運動で手をたづさえて、闘ってきたという歴史的經過があるからである。
 日本では殆ど知られていないが、この大韓民國臨時政府が制定した、臨時憲章が、現行 日本國憲法の核心部分を條文化しているからである。制定日時が1919年4月11日で、大正8年というから、日本ではこういう憲法制定することなど、思いもつかなかつたかららである。
 全文 紹介しておくので熟讀玩味してほしい。
○ 大韓民國 臨時憲章
第一條  大韓民國は民主共和國とする。
第二條 大韓民國は臨時政府が臨時議政治院の決議により、これを統治する。
第三條 大韓民國の人民は男女、貴賎及び貧富の階級を無からしめ、一切平等でる。
第四條 大韓民國の人民として公民資格を有する者は選擧權及び被選擧權を有する・
第五條 大韓民國の人民は信教・言論・出版・結社・集會・信書・住所移轉・身體及び所有の自由を享有する。
第六條 大韓民國の人民は教育・納税及び兵役の義務がある。
第七條 大韓民國は神の意志により建國した精神を世界に發揮し、進んで人類の文化及び平和に貢獻するために國際連盟に加入する。
第八條 生命刑・身體刑及び公娼制を全廢する。
第八條 大韓民國は舊皇帝を優待する。
第十條 臨時政府は國土回復後 満一年内に國會を召集する。

當時 大日本帝國において、これほど民主的な憲法草案など、帝國大學の學者も思いつかなかった。我等のアジア認識 何か欠けていると思わざるを得ない。

   參考文獻  : 「韓國獨立運動文類」(SEOUL: 建國大學校出版部)


  • 最終更新:2015-09-04 19:32:28

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